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とある薬剤師の外部記憶

風邪薬を選ぶときによくあること

風邪薬を選んで欲しいという方は多いのではないでしょうか?

自分も薬局で働いていると、よく聞かれるコトの1つが風邪薬です。

大体は季節の変わり目だったりします。

ただ、相談をせずに購入している方を見ると、結構CMの影響で購入しているじゃないかなと言う人もいるので、少し心配です。

風邪の基準は?

風邪という状態は、そのほとんどが上気道炎に分類されます。

上気道炎とは主に鼻から喉の間(上気道)に発生する炎症のことをいいます。

鼻炎も咽頭炎も喉頭炎も上気道炎に含まれるので、言ってみればこれらが風邪です。

原因の9割くらいは空気中のウイルスによる感染症です。

上気道と反対に喉から奥の気管~気管支のことを下気道といいます。

上気道炎をこじらせると、その奥の下気道まで炎症が広がり、長引く咳や痰、高い発熱などが起こることがあります。

これがひどくなると、肺炎などの入院治療が必要な状態になることがあります。

よく間違える他の疾患

「風邪ひいたんですが、何が一番効きますか?」と聞かれることはよくあるのですが、対応するときには「本当に風邪か?」と疑いながら症状を聞いていきます。

春先や季節の変わり目によく相談される症状に「つーっと垂れるような鼻水がずっと続いている」というものがあります。

季節的には花粉症(杉に限らず、稲などの花粉に対するアレルギー)かなと思えば、咳がないかとか、熱がないかとかを聞き取りして、花粉症の可能性を検討します。

他に症状がなければ大体は花粉症(季節性アレルギー)と判断して、鼻炎薬を勧めます。

鼻炎薬は基本的に全てアレルギー治療薬なので、風邪薬とはちょっと違います。

他には「咳が1ヶ月くらい続いている」などもあります。

実際症状だけでは判断しきれない部分があるのですが、風邪のあとの咳は、続いても2週間位でおさまるものです。

そのため咳が続いているときは、百日咳や咳喘息を疑います。

百日咳は一般的な風邪とは違って、細菌による感染症です。

突発的に短い咳が出るのが特徴で、これは細菌が作り出す毒素による気管支のけいれんによるものです。

治療しなければその名の通り3ヶ月ほど咳が続くので、こういう場合は病院に行くことを勧めます。

特徴的な症状は、息を吸うときに「ヒュー」という呼吸音(喘鳴)が聞こえることです。

喘息では息を吐くときに喘鳴(ゼンメイ)が聞こえるのに対して、百日咳では息を吸うときに聞こえます。

一般的な風邪のほとんどはウイルス性の感染症で、抗生剤は効き目がないのですが、百日咳などの細菌性の感染症では抗生剤を服用すると治りが早くなります。

咳喘息は風邪(上気道炎)のあとに8週間以上咳が続く場合を言います。

ただし、喘息のように「ヒュー」っという呼吸音は聞こえません。

息苦しさも咳が出る以外それほど感じないので、風邪が長引いている程度に捉えがちです。

それでも市販薬で治療することはできないので、咳喘息である場合も病院への受診が第一優先となります。

というのも、咳喘息を放置すると気道の炎症が慢性化して本格的に気管支喘息へ変わる可能性が高いためです。

気管支喘息になる前に正しく治療すれば、ほとんど方はしっかり直すことができますが、気管支喘息になってしまえばその後薬は手放せなくなってしまうでしょう。

小休止。

ぱっと思いつくところで風邪とそれ以外の疾患について書いてみました。

少し長くなったので、薬の選び方は次の記事にします。

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調剤薬局とドラッグストアで働いている三十路手前の薬剤師です。

もともとは「食いっぱぐれない」という理由だけで薬学部進学を目指しました。
今では自分の知識がそのままお客さん・患者さん・同僚の薬剤師・登録販売者の役に立って感謝されるのが嬉しく、楽しく勉強させてもらってます。

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