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とある薬剤師の外部記憶

免疫抑制剤 メトトレキサートの復習とまとめ

メトトレキサート(リウマトレックス)は体内で葉酸の働きを邪魔することで、暴走した免疫を調節し、関節リウマチなどの自己免疫性疾患の治療に使われます。

青汁やサプリなどとの相互作用が結構問題になるので、体内での葉酸の働きとメトトレキサートの作用点についての理解はしておいたほうがいいですね。

葉酸は主に細胞が増えるときに使われる

葉酸は水溶性のビタミンの1種で、細胞分裂に必要なDNAを作るために利用されています。

人の体の中で細胞が盛んに分裂しているのは血液系の細胞や消化管の表皮です。

その為、葉酸不足になると貧血や免疫機能の低下、消化管の機能障害が起こります。

葉酸の生化学

DNAにはアデニンとグアニンと呼ばれるプリン塩基とチミンとシトシンと呼ばれるピリミジン塩基が含まれています。

この内、葉酸が関係するのはプリン塩基を作る工程です。

葉酸は体内に入るとジヒドロ葉酸となり、更にジヒドロ葉酸レダクターゼという酵素によってテトラヒドロ葉酸(THF)となります。

このテトラヒドロ葉酸(THF)はアミノ酸から炭素1つ分を受け取って、プリン塩基の元になる生化学反応で炭素1つ分を提供します。

そうして作られたプリン塩基がDNAの原料として使われていきます。

メトトレキサートはジヒドロ葉酸と競合して免疫抑制効果を発現する

葉酸が活性体のテトラヒドロ葉酸になるには、ジヒドロ葉酸にジヒドロ葉酸レダクターゼが作用する必要があります。

メトトレキサートはこのジヒドロ葉酸レダクターゼが葉酸に作用するのを妨げることで、DNAの原料であるプリン塩基を作れないようにすることで、免疫抑制効果を表します。

メトトレキサート

メトトレキサートはジヒドロ葉酸と形が良くているので、ジヒドロ葉酸レダクターゼはメトトレキサートがジヒドロ葉酸であると勘違いします。

これによって本来ジヒドロ葉酸をテトラヒドロ葉酸に変換する機能をメトトレキサートが邪魔をするということになります。

メトトレキサートが邪魔をするので、テトラヒドロ葉酸に変換される葉酸が減って、結果的にDNAの合成を抑えることができます。

DNAは細胞分裂が盛んな血液系・免疫系の細胞で沢山消費されているので、DNAが作られなくなると、免疫力が低下するということです。

これによって過剰な炎症反応を引き起こしている関節などの免疫が弱くなり、関節リウマチの慢性的な炎症が抑えられるという仕組みです。

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調剤薬局とドラッグストアで働いている三十路手前の薬剤師です。

もともとは「食いっぱぐれない」という理由だけで薬学部進学を目指しました。
今では自分の知識がそのままお客さん・患者さん・同僚の薬剤師・登録販売者の役に立って感謝されるのが嬉しく、楽しく勉強させてもらってます。

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