閉じる
閉じる
閉じる
  1. 用量反応曲線の意味と薬の安全性について
  2. インタール細粒10%で起こった下痢の事例からわかる添付文書の使い方
  3. 代表値の意味と統計ソフト【R】で代表値を求める方法
  4. ゾピクロンとエチゾラムが向精神薬に指定されて困ること
  5. 表計算ソフトに置き換えてRのベクトルを理解する
  6. カロナール500mg/1回を12歳の小児に使っていいのか?という話
  7. 度数分布表とヒストグラムってどう使うの?Rで実際にやってみた!
  8. 記述統計とは?どんな目的でデータを整理するのか?
  9. データの分析に必要な尺度水準について
  10. 統計をゼロから勉強するときの指針みたいなもの
閉じる

とある薬剤師の外部記憶

スポンサードリンク

カロナール500mg/1回を12歳の小児に使っていいのか?という話

カロナールといえば、大人でも通常用量1回300mg程度なのですが、12歳のお子さんに「カロナール錠500mg 1回1錠 疼痛時 頓服」というちょっと珍しい処方が飛んできました。

お子さんとはいえ、12歳で体重も50kgとのことで、頓服だし、まあ大丈夫だろうなと思いながらも、調べてお渡ししました。

その経過を記録しておきます。

添付文書上の記載はどう?

カロナール細粒20%などの小児科で使用する場合の薬用量は添付文書にこう記載があります。

通常,乳児,幼児及び小児にはアセトアミノフェンとして,体重1kgあたり1回10~15mgを経口投与し,投与間隔は4~6時間以上とする。なお,年齢,症状により適宜増減するが,1日総量として60mg/kgを限度とする。ただし,成人の用量を超えない。また,空腹時の投与は避けさせることが望ましい。

この計算で行くと、50kgの小児に対しての1回の服用量は

10\mbox{mg/kg} \times 50\mbox{kg} = 500\mbox{mg}

15\mbox{mg/kg} \times 50\mbox{kg} = 750\mbox{mg}

1日上限量は

60\mbox{mg/kg} \times 50\mbox{kg} = 3000\mbox{mg}

ということで、1回服用量500~750mg、1日量の上限は3000mgとなります。

この計算では問題ないことがわかりますが、カロナール錠200/300/500の添付文書の用法用量の欄には「小児薬用量」としてこう書かれています。

「小児科領域における解熱・鎮痛」の効能又は効果に対する1回あたりの最大用量はアセトアミノフェンとして500mg,1日あたりの最大用量はアセトアミノフェンとして1500mgである。

つまり、小児薬用量は体重50kgまでの小児にしか適応されないという事になります。

今回の処方はクリアしているのですが、かなり多め?と言うか上限量いっぱいです。

お母さんとの会話

話を聞いてみると、中耳炎で病院へ行ったとのこと。

母親もカロナールを使ったことがあるが、300mgのものだったようで、ちょっと不安になっていました。

そこは多めですが、許容範囲内なのでご安心をと説明。

既往歴もなく、アレルギー歴もないとのことで、1日の上限の3回飲んでも問題なさそうというところまでは確認しました。

一緒にセフジトレン(メイアクト)も出ていたので、炎症がピーク時の中耳炎治療という感じでしょうかね。

夜間で立て込んでいたので、あまり話はできなかったのですが、もう少し症状を聞いておけばよかった。

と後で後悔しました。

 

参考

私の薬局は面薬局で隣に病院がないので、小児科の薬用量とかすぐ忘れてしまいます。

小児科の門前さんならこういう本の内容は大方理解しているんだと思います。

日々勉強ですね。

関連記事

  1. リルテック錠の粉砕指示の問題点と対応方法

  2. 薬局で出会う喘息治療の処方例

  3. 蕁麻疹に胃薬のガスターを処方する理由とは

  4. ナウゼリンOD錠のジェネリックがドンペリドン錠「EMEC」でいい…

  5. 3分間で糖尿病治療の基本をレクチャー

  6. 緑内障患者に抗コリン薬が禁忌な理由

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


アーカイブ

調剤薬局とドラッグストアで働いている三十路手前の薬剤師です。

もともとは「食いっぱぐれない」という理由だけで薬学部進学を目指しました。
今では自分の知識がそのままお客さん・患者さん・同僚の薬剤師・登録販売者の役に立って感謝されるのが嬉しく、楽しく勉強させてもらってます。

スポンサードリンク


ページ上部へ戻る