カテゴリー:処方解析
先日、私の勤務する薬局で起こったインタールによる下痢の事例です。医師の処方通りで添付文書に沿った内容の薬を、ただ取り揃えて渡すだけが薬局の業務ではないことを考えさせられる事例でした。また内容を考えると医療事故・過誤に分類されてもおか…
カロナールといえば、大人でも通常用量1回300mg程度なのですが、12歳のお子さんに「カロナール錠500mg 1回1錠 疼痛時 頓服」というちょっと珍しい処方が飛んできました。お子さんとはいえ、12歳で体重も50kgとのことで、頓服…
ALS(筋萎縮性側索硬化症)の治療薬、「リルテック」の粉砕指示がでていたので、その問題点と対応方法をメモしておきます。 (さらに…)…
薬局に緑内障・高眼圧症の適応がある薬の処方せんが来たときに、話のネタにもなるし安全確認の一環としても役立つ質問を紹介します。眼科さんで先生から風邪薬飲んでいいよって言われましたか?質問の意図としては、市販の風邪薬に含まれている「抗コリン…
当薬局にも新任?薬剤師が赴任してまいりました。新任?と言うより、調剤薬局未経験の薬剤師です。薬学部卒業後10年以上が経過しているので、糖尿病の基本を3分でレクチャーしてみました。その内容を書いておきます。 (…
処方解析というところまで奥の深いものでは無いのですが、処方例から病態を推察するということをしてみようと思います。そもそも喘息の場合はガイドラインに沿って治療が行われることがほとんどなので、呼吸器専門医ではない一般内科の医師でも当たり前の…
蕁麻疹というと、体中に発疹ができて、強いかゆみが現れるアレルギー性の皮膚疾患です。蕁麻疹には通常なら蕁麻疹の治療ガイドラインで第1選択薬の非鎮静性H1ブロッカー(第二2世代の抗ヒスタミン薬)を処方します。例えば、アレグラ®と…
ナウゼリン®は吐き気止めとして現在でもよく使われる薬です。ナウゼリン®にはジェネリックがあり、ドンペリドン錠として発売されているので、すでにジェネリックの取り扱いとしては浸透している思います。そんなナウゼリン®ですが、201…
風邪薬や鼻炎薬などの抗コリン剤と呼ばれる成分が入っている薬は基本的に緑内障患者に使ってはいけません。その理由というのも、狭隅角緑内障や閉塞隅角緑内障という、目の中の水分が循環する経路が狭くなっているタイプの緑内障では、抗コリン作用の…
メトトレキサート(MTX)は関節リウマチなどの自己免疫疾患で頻繁に処方される薬です。販売名で言うと「リウマトレックス」や「メトトレキセート」があります。今回はメトトレキサートと食品の相互作用に関して実際にあった事例から少し話…